休日
朝9時に帰宅。電車を待つホームで寒さに震えてる女の子が目の前を何度も右往左往していた。彼女は結局、乗りたい方向とは逆のホームに停車していた電車に乗り込み暖を取った。
わたしはというと、寒さを感じながらも朝焼けが登ってきているのがあまりに幻想的だったので、暫くホームのベンチでぼーっと空を見ていた。朝なのに夕方みたいだった。昨晩は、京都までバイトに行っていた。今回も終電は当たり前になかったので、普通電車でのろのろと帰り、途中適当な駅に降りてネットカフェにはいった。
夕食に食べたうどんで火傷して、上顎が剥けてしまったのに違和感をかんじながら、舌で何度も押し続ける。
気になっていた漫画が本棚にあったので、ドリンクと一緒に両腕で抱え込み自分のブースへと入った。漫画に出てくる人物があまりにもひねくれていたので、作者の人物像を想像してしまい、読む気が失せた。4冊、一気に流し読みしてすぐに本棚に返却する。
目覚めるとブースの外で男女が口論しており、何故か昔の恋人を思い出す。頭の中を占拠するほどの存在ではもうないけれど、それでも時折こうして頭をよぎった。多分似た人を今日見かけたからだった。
翌日の今日、昼からのアルバイトを休みにしていたのでゆっくり帰宅し、駅からのバスを待つ間セブンイレブンで煙草を吸っていたら、だんだんと人が集まってきた。灰皿に吸い殻を捨てようと、背後にいたオジサンが私の肩をかすめていった。その拍子にオジサンの鞄にイヤホンコードが引っかかり、突然現実へと引き戻される。
家に着くと、妹がココアを入れてくれたので朝食をとって少し眠りについた。
昼間からは用事があったので、外に出たけれどその用事も結局ナシになってしまったので前々から気になっていたカフェに向かった。
お目当てのレアチーズケーキが食べられて満足した気持ちになった。このご時世に、分煙されておらず、灰皿があるも喫煙しにくかった。机はなぜか結露で濡れていて、カフェの中は異常に湿気ていた。湿度管理以外は100点だった。どうやら父親と息子で経営しているお店らしい、隣に座っていた観光客が一眼レフでコーヒーゼリーの写真を撮っていた。
予定がなくなり、少し時間が空いたので、近くの古着屋でしばらく暇を潰した。古いレコードプレーヤーが置いてあったので興味が逸れる。レコードプレーヤーの前にはアコースティックギターが安価で売りに出されており、メーカー名と見比べながら「引っ越したら一番にギターを買おう」、と心に決めた。
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